本、絵画、映画と戯れる日々を

本や映画など何かしら作品の感想を書いていきます。

【読書日記】 「君たちはどう生きるか」

今、再び脚光を浴びている名作、「君たちはどう生きるか」を読みました。

一応、本の紹介を軽くしておくと、著者である吉野源三郎さんは、1899年に生まれ、1981年に亡くなった編集者、児童文学者のようです。この本は、1937年に発行されました。第2次世界大戦よりも前ですね。

今になって再び脚光を浴びているのはおそらく、宮崎駿監督新作のタイトルがこの本からきていることがきっかけなのではないでしょうか?マンガ版も出て、新装版も出てとまさに流行っていると言えますね。

 

 

さて、感想に入りましょうか。

まず、この本は主人公の年齢が15歳です。そして、叔父さんが主人公に人生で大切な指針を時に本人に語り、時にノートにまとめるといった形で話が進んでいきます。僕にしては珍しく、本の存在を知ってから時間を置かずに手に入れました。それは若い人に向けたメッセージだと感じたからです。そして、僕は主人公より年上だったので、「思い立ったが吉日」というわけで、買いたいなと思ってすぐ購入しました。ちなみに、この選択は正しかったと思います。

最近は、何かと悩んだり、まさにどう生きるかについて考えたりすることが多い僕にとっては、「物には時節」という言葉の通り、ぴったりのタイミングだったのではないかと思っています。今だから言えることかもしれませんが、中学生の頃に読んでいても、主人公に比べて精神的に幼すぎた私には理解できなかったのではないかと思います。今だからこそ分かることもあるんだなと感じました。

今までの話を簡単にまとめると、僕にとっては「思い立ったが吉日」、「物には時節」という2重の意味で、この本を買う、そして読む価値がありました。このタイミングでこの本に出会えたのは運が良かったと思っています。

 

 

ここからメインの話に入ります。(感想と言えるか疑わしいですが、話がぶれないようにだけ気を付けます。) 

僕がこの本に出会えたのは、一言で言えば流行っているからです。しかし、この本は知る人ぞ知る名著で、だからこそロングセラーなわけです(たぶん)。今回は、運よく巡り合えたものの、世の中には素晴らしいけれど僕がまだ知らないものがたくさん眠っているはずです。その中には、中学生の時に読んでおけば良かった、高校生の時に読んでおきたかった本だってきっとあります。それを僕は少しでも減らしたいです。言い換えれば、今だからこそ価値のある本にたくさん出会いたいのです。それらを自分で探すだけでは能力的にも、時間的にも限界があります。そこで、どんな環境に身を置いているかが一つのキーポイントだと思うのです。周りに、この本は良かった、あの本を読んでみたいという人がいる環境にいればこそ、その中に自分にとってかけがえのない一冊が見つかる確率が上がると思います。今は、ネットが普及しているので、そういったコミュニティを活かすのも一つの手でしょう。それでも私は、現実世界で付き合いのある人と良い環境を作っていきたいと願っています。

 

 

ここまでは、良い本と出会うために良い環境を作りたいという話でしたが、ここからは、その逆で、良い環境を作るために、それだけの価値がある本を読みたいという話をしてみたいと思います。

 

 

さて、良い環境を作るにはどうしたらよいのか?

現時点での僕の考えとして、良い環境、良い人間関係を築くとは現実世界でお互いが自身の価値を提供しあえる関係にあることだと思います。(そのためにはまず僕から仕掛ける必要がありますが、そこはこれから頑張ります)

価値とは少し具体的に言うと、何かしら技術的、能力的なことでも良いですし、精神的なことでも良いと思います。そこは、人によってというべきか、それこそその人の価値に合わせてという感じですかね。

では、僕にはどんな価値があるかと考えると、今のところさっぱり分からないんですね~。この点、自分のことを客観的に捉えられる人はそれが優れた能力なのだろうと思います。この辺の話も本に書いてあります。

 

 

最後に、この本がいくら素晴らしいと言っても、ただ鵜呑みにするつもりはありません。作者の伝えたいことは何か、自分はそれについてどう思うか、自分の意見を持ってこそ読んだ価値があるのだと思っています。だからこそ、ぼくはこうして時間を割いて文章を書いていますし、そうでないと結局、表面的にしか頭に入ってこないんですね。僕の場合はですけど・・・

とここまで書いて、この記事で自分の意見が十分書けたという自信がなくなってきましたが、また思うことがあればその時にでも別の記事にすると思います。

また一つ良い本に出会えて嬉しいです!

最後まで読んでくださりありがとうございました。