本と物理と戯れる

本の感想、物理、その他という感じで書いていきます。どうぞ、よろしくお願いします。

『ReLIFE』を観て(ネタバレ注意)

!!題名にもあるように、ネタバレ注意です!!

!!結末などを知りたくない方は引き返してください!!

 

 

端的に言えば、ニートが一年間高校生に戻って人生をやり直すという物語です。

見終わってすぐの今、非常にきれいにまとまった作品だったなという気持ちでいます。主人公がニートになった理由は悲しいことであるものの、深く描くようなことはしていないので、どちらかというと(勉強を除いて...)非常に充実している高校生活でのイベントに目がいきました。きれいなところだけを抜き出して描いているようなイメージなので、それはもう、新品の本棚、出来立ての新築のように、主人公の行動がキラキラと輝いてみえます。お酒飲んだり、タバコ吸ったりしている場面は除いてですけどね。

 

働いているか否かに関わらず、現状に不満があって人生をやり直したい人に向けて描いている作品だと思うことにします。そう思うと、今から後悔しないようにやる気を起こさせてくれる一方、私のように高校生活、特に人間関係で何もできなかった人間が見ると一周回って辛くなる場面もあります。私の場合は、そういう時になるべく辛くならないようにアニメに限らず、小説などの作品で補うようにしています。しているのですが、いよいよ現実世界でまともに動けなくなってくるのではないかと不安に襲われる気持ちがそこそこな頻度で出てくるようになりました。追い詰められる前に病院行くなりしないとですね。

 

いや、今はこの作品の感想を書かねば。

ネタバレ注意と最初に書いたので、ネタバレをすると、最後の場面でこれでもかというくらいきれいなストレートを投げてくるんですね。すーっとボールが飛んできて気づいたらキャッチャーミットにスパンと入ってるみたいな。これは観ていて気持ちよかったですね。

きっと結末を曖昧模糊のまま終わりにする作品も結構あると思うんです。そのほうが読者や視聴者が続きを妄想できるので、作品の幅が広がるという点では良いのかもしれません。あえて、かどうかは分かりませんが、もやもやをスッキリ消し去ってくれる展開も背中を押してくれている感じがして好感が持てます。作品の結末はしっかり与えるから次頑張るのは読者、視聴者の番だよと、勝手ながら感じました。

最後に限らず物語を通して登場人物は良心的な人ばかりなので、優しい世界を感じたいという人がいれば、息抜きに観るのも良いと思います。

 

個人的には、ヒロインの日代千鶴がいいキャラクターだと感じました。あのストレートな物言い(特に序盤)、できるものなら真似してみたいです。いや、本当は直すべきところとして描かれていたのかもしれないし、実際に人と話す時は気をつけないといけないのかもしれないですが、遠回しに言われるよりはストレートに言われた方が伝わるんじゃないかと思うところもあります。それは、自分が相手の気持ちを読み取る力がないからかもしれません。場合によっては遠回しに伝えるのも日本語の魅力の一つだとも思うのです。難しいですね。日代千鶴のように、頑張らないといけないのかもしれません。

あと、この作品で特徴的なものといえば、EDが2000年代くらいのJ-POPにおけるベストセラーを用いていることですね。1話ごとにその場面にあったEDを流してくれるので、良き良きと思って観ていました。流すタイミングもバッチリです。ストーリーの組み立てがうまいというのは、こういうことをいうんでしょうか。よく分かりませんが、良かったです。一番好きなEDは久保田利伸の『LA・LA・LA LOVE SONG』です。鳥肌立ちました。

 

ちょっとだけ疑問点というか、気になってしまったところを書きます。これはこのアニメに限らずなので大したことではないのですが、記憶を忘れるプロセスってどうなっているのだろうと、観ながらぼんやりと考えていました。

よくある設定だと思いますが、あるタイミングで、主人公以外が主人公の存在を忘れてしまうみたいなやつです。あれって、どうやったらそんな状況が実現できるのだろうと。しかも今回は主人公が薬を飲んでいるから主人公が忘れるならまだしも、薬を飲んだ張本人は覚えているけど、その周りの人が忘れるっていう...改めて考えると不思議。最後の最後、お互いの思い出を思い出すのでなおさら思い出せるということは、完全に消すわけでもないだろうから...嬉しい展開だったけど不思議なものだな〜と。

 

邪推した余計なことをここにこれ以上書くのは気がひけるのですが、設定について考えを巡らせるのも楽しいのかもしれませんね。

私がアニメを観る時はだいたいストーリーと音楽に注目しているのですが、何を観るかというのも人それぞれでそれについて話をするのも面白そうですね。

きっと絵を描くのが好きな人やアニメーションに携わっている人は、作画やアニメーションや、技術的なところにも目がいくと思うので、深く作品を楽しめることができそうですよね。

考察好きな方も考察のしがいたっぷりの作品に出会えたらそれはもう水を得た魚のごとく頭をフル回転させるのでしょうね。私は考察をしながら観ることはあまりなくて、むしろ考察している人のその考察を読んで、すごい詳細に追っているなと感心ばかりしています。

他にも、この登場人物のここがいい!とか、このセリフがお気に入り!とか、自分の好きなことを熱く語れる人が羨ましい限りです。

 

さて、今日はこの辺で筆を置くことにしましょう。