本、絵画、映画と戯れる日々を

本や映画など何かしら作品の感想を書いていきます。

【雑記・メモ】『凪のあすから』インタビューを読んで

この作品、公式サイトにインタビューが33回分も載っていたので、これを読んでもう少し踏み込んでみたい、制作した方の目線、思いを知りたいと思って全部読んだ。

思ったことをいくつか書き出しておく。

第1回〜3回

エナが胞衣からきていることを初めて知った。そもそも胞衣自体を知らなかった。勉強になった。

この設定になるまで紆余曲折があったという話もしていて、あぁ〜やっぱりそういうものなのか、と視聴者目線で感じた。色々考えてそういう設定に至ったのだ、というこの色々考えての部分を作品を通して感じることができたらいいなと思った。間違っていてもいいので、制作陣が伝えたいメッセージを読み取りたい。この作品はそういうアニメだからね。あとは色彩や映像の美しさも存分に味わいたい。

そんな気にさせてくれた回だった。

第4回

ドロドロしたものをキラキラと描いた作品っていうのは、この作品の一面をズバリと端的に表現できていて「その通り!」と声が出た。

複雑な感情をシンプルに描き出したかったのか〜なるほどね

第9回〜13回

声優さんが自分のキャラクターをどんな風に解釈しているのかが分かった。みなさん、キャラクターの性格を言葉で表すのがとても上手でこう書けば良いのかと参考になった。

第15回

作品の魅力がふんだんに語られている回、ここを見た後で作品を見直すと新しい発見ができそう。

第18回〜29回

いろんな担当の人が自身の仕事内容と大変だったこと、こだわったことなどを述べている。音響、色彩設計などなどそれぞれに絞って作品を見直すと深く味わえるだろうけど、めっちゃ時間かかりそう。。。

第28回

さゆ&要派がいる!

第29回

瞳だけに着目して見直すのもありだな。

第33回

タイトル案がたくさん出てきた面白い。凪のあすからもいいけど、他のタイトルだったらどんなだったかな〜

ボツになったシーンがみてみたい。

 

ここに登場する全スタッフに子供の頃に読んだ童謡を伺っているので、いろんな童謡を知る資料としてもいいかもしれない。

片想いよどうか実ってくれ!!『凪のあすから』

はじめに

凪のあすから』はP.A.WORKSによるオリジナルアニメである。2013年10月~2014年4月までの2期にわたって放送された。

P.A.WORKS代表取締役からの「若いスタッフがやりたいものを」という発案で企画がスタートしたらしい。(Wikipediaより)

P.A.WORKSの作品はこれまでにも『花咲くいろは』、『SHIROBAKO』、『サクラクエスト』、『色づく世界の明日から』などを観てきて、どれも主人公の必死に生きる姿や映像の美しさに感動した素晴らしい作品だった。

他にも『有頂天家族』、『さよならの朝に約束の花をかざろう』、『Angle Beats!』など見てみたいと思う作品をあげると枚挙にいとまがない。というのは言い過ぎか。。。

素晴らしいオリジナルアニメを作り出していることがP.A.WORKSの一つの特徴かもしれない。

 

あらすじ

舞台設定が少し特殊で、海の中で暮らす人間と陸で暮らす人間がいる。海中の学校が廃校になり、陸の学校に転校する場面から物語は始まる。

舞台は前半と後半に分かれている。

 

陸の学校へ転校することになった海出身の4人の生徒。

情熱的で気づいたら行動に移してる、高い壁も先頭切って乗り越えていこうとする姿はまさに主人公、光。

明るく元気なところが取り柄、ついて行くだけだった自分から進んで行動する自分へ成長を遂げようと奮闘するまなか。

包容力溢れるお姉さんキャラ、今の関係を壊すのが怖くてなかなか一歩が踏み脱せずにいるが、果たして一歩踏み出せるのか、ちさき。

どこか達観していて余裕があるように見えるが、実は寂しい気持ちを隠している?めちゃくちゃ優しい、どうか報われてくれ、要。

 

そして、陸出身の3人の生徒。

無口なくせにさらっとキザなセリフを吐くイケメン、優しくて優秀、周りの男子がかわいそうだぞ、紡

大人っぽさと子供らしさを兼ね備えているしっかり者、さゆとの友情関係は理想的、初恋の輝きよ永遠なれ、美海(みうな

一見やんちゃそうなのに実は優等生、ツンツンしているの可愛い、思ったことをはっきり伝えることができてたくましい、さゆ

以上がメインの人物だ。

 

廃れてしまった行事「おふねひき」を復活させるべく行動する光たち。陸の人間と海の人間の間にあるわだかまりが衝突し、いろんな感情が交錯する中、恋の関係もまた複雑に絡み合っていた。

好きという気持ちは苦しい。好きにならなければよかった。好きは大事。好きはあったほうがいい。

正解はないかもしれないけれど、それぞれが自分なりに答えを見つけて歩み出す、そんな甘くて苦い物語。

 

感想(ネタバレあり注意)

このアニメ、恐ろしく片想いしか出てこない(特に前半)。制作陣の中にそういう性癖の人がいるとしか思えないほど特殊な設定になっている。

都会の通勤電車よろしく片想いを詰めに詰め込んだこの作品で、彼らが仲良くやっていけるのは奇跡以外の何物でもない。それでもアニメだからこそ描ける、アニメの力を存分に活かした物語だと感じた。

とりあえず私の主観で人間関係をまとめてみた。

 

前半はこんな感じ

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恐ろしいほどに一方通行の矢印しかない。

まなか、光、ちさき、要の4人は小さい頃からずっと一緒で仲良くやってきたという。この4人でなかったら泥沼の修羅場がいつ訪れてもおかしくない。

相手との関係が壊れたらと思うと気持ちが伝えられない、ということはしばしば聞くが、それを伝えるために絶好の状況を作り上げたと思う。

そんなシチュエーションでも仲良くやってこれたのは4人が4人とも優しい人間だったからであろう。

仲良くとはいえ、毎回悩んでは涙する場面が描かれており、胸が苦しくなるシーンは他のアニメに比べ多かった。

 

後半はこんな感じ

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相変わらずだが、最終回に向かうに連れて少しずつ各々が気持ちを整理していき、最後はこんな感じに落ち着いた。

 

最後

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まなかと光、紡とちさきが結ばれて、さゆと要がこれから距離を縮めていく、みうなは初恋叶わず。

みうなを含め、みんな最終的には前向きな気持ちで新しい一歩を踏み出しているので、ハッピーエンドだ。

 

 

さて、ここからどうまとめようか、、、

主要な登場人物が多いんだよな、、、

と悩んだ結果、人物ベースの構成が書きやすかったので人物ごとに感想を書く。

まずは、光。

最初の紡とまなかのドラマチック?な出会いの瞬間を目撃した光。まなかのことが好きだった光は、まなかと紡の特別な出会い、そして恥ずかしくて見せられないと言っていた”魚面そ”(うろこ様の呪いで皮膚に現れた魚の顔)を紡には見せていたことなど、まなかが紡を好きなのではないかという想いが膨らみ、その結果まなかにきつく当たってしまう。

この辺は寝取られの感覚に近い気がした。実際に体験したことはないので単なるイメージだが。いつも自分の後をついてきていたまなかが、急に自分ではなく他の人と過ごすようになったら空虚感に襲われるのも無理はない。僕も見ていて辛かった。

それでもまなかの幸せを思って紡と結ばれるようにと一生懸命な様子で、それが11話の「ひぃくんはいつから男になったんだろう」というまなかのセリフに繋がったのではなかろうか。

あらすじにも書いたが、彼の行動力は凄まじくさすが主人公だと思った。やっぱりこう、苦しい状況でも諦めず熱い心を持って走り出せ、何が何でもやってやる的なハートが主人公っぽい。そして行動力の高さに比例して悩んで傷ついてるものだから、嫌でも成長速度が速い。

ううむ、、

行動力は大事だという結論になってしまった。ちょっと納得がいかないが、実際にそうであることは変わらないのでこの辺で光の話は終えよう。

 

まなか

彼女はおっとりしていて、どこか抜けていて、でもしっかり考えて悩んで過ごしている、憎めないキャラクターだ。

声優には全く詳しくないのだが、花澤香菜さんが声を当てている役だけはすぐ分かってしまう。。。この作品でもそうだった。

背後の声優が頭にちらつきキャラクターそのものに集中できない弊害もあるが、その分は声を当てる香菜さんの能力の高さで補えている気もする。

 

まなかの印象的な場面は探せば幾つでも見つかるが、その中でも一番はウミウシに語りかける場面だ。11話ではその内容は明らかにせず、いつ出てくるのかな、と思っていたら物語のトリにこのセリフを持ってきた。第一声は「ひぃくんが好き」だった。

25話にしてようやくまなかの声で光のことが好きだと聞くことができた。やっと、、、やっとその声を聞くことができたと感無量だった。その一言をどれだけ待ち望んだことか。

 

そんなまなかは途中で海神様から人を愛する心を失ったわけだが、その時の好きという気持ちがわからないという感情と、前半に言っていたこの気持ちが好きなのか分からないという感情の対比が面白いと思った。

どちらも好きという気持ちが分からないのは同じだが、それでも質的には違うものだ。前半には好きか分からないけど好きっぽい感情はあって、後半目覚めた時はその好きっぽい感情すら抱けなくなっていたということだろう。好きかもしれないと悩む機会、恋い焦がれるチャンスを失ったということもできそうだ。

 

何はともあれ、光とまなかが結ばれて一件落着。

 

僕がこの作品で一番報われて欲しいと思ったのがこの要だ。ちさきのことが好きで、でもちさきは光のことが好きで、後半は紡のことが好きになっている。思い切ってちさきに告白するも返事はいつまでももらえず、冬眠から覚めてそれとなく気持ちを伝えるもまだ返事はもらえず、、、なんと悲しいことよ。結局作中では最後まではっきりとした返事はなかったと思う。それにもかかわらず要は自分の気持ちを押し殺してちさきの幸せを願って、ついにはちさきと紡の中を取り持つ。

 

問題はちさきだ。なぜ断ってあげなかったのか。付き合うつもりもないのに、断りの返事も入れない。他人から急に告白されたなら分かるが、幼馴染であればその気持ちに応えてあげてほしかった。

光か紡か悩むのはもちろん良いが、せめて要の告白を断ることも忘れないでほしかった。

 

最後の方にさゆが要に想いを打ち明ける場面は心にぐさっと刺さった。それに応える要もかっこよかった。よかったね、要。

 

ちなみにこの作品で一番好きなペアは要とさゆだ。

 

ちさき

要のところで散々なことを書いてしまったが、ちさきが魅力的であることは何も変わらない。

 

海出身の生徒で冬眠をしなかったのは彼女だけであり、他3人と昔と同じように接していけるのか不安で仕方なかったに違いない。変わるのが不安だと行動できないでいた本人が、冬眠によって変わることを余儀なくされたのだから。

 

冬眠前、光に好きだと伝えた場面で好きと伝えられただけで満足だと語ったシーンがあったが、その気持ちはよく分かる。怖くて踏み出せない人間が一歩踏み出すにはそう思わざるを得ない。そこから次の一歩が踏み出せたらどんなにいいか。

 

全体的に映像は美しいのだが、ちさきは美しく描かれる場面が多かったように思う。

19話はちさきのコスプレ回と言ってもよい。

20話始め、ちさきのたおやかさを前面に押し出したシーンは見逃してはいけない。

 

彼は完璧な人間として描かれている。ただ優しいだけじゃなく、芯を持って生きている感じがそう感じさせたのだと思う。さらにクールな割にお茶目なこともできるのでどこにも隙がない。

周りにこんな男子がいたら女子はほっとかないだろうが、男子もほっとかないだろう(変な意味じゃなく)。紡一人いるだけで周りの士気がグッと上がる、そんな気がする。

 

恋心を描写した場面はごくわずか、多くは語らず。ちさきと一つ同じ屋根の下で想いを持ち続けているのに、ちさきの気持ちを推し量って自分の想いは胸にしまい5年間。よくそれだけ耐えたと思うが、最後はちさきと結ばれて幸せそう。

 

忘れてはならないが陸の人間のことを真っ先に受け入れたのが何を隠そう紡だ。分け隔てなく人と接する紡がいたからこそ、海出身の4人が陸の生活に馴染んだのだ。そんな彼の優しい心を見習いたい。

 

みうな

彼女だけが誰とも結ばれずにエンディングを迎えたが、大事な役割を見事全うしてくれた。

好きという感情とどう向き合ったら良いのか、その答えを作中ではっきり答えているのは他の誰でもない、みうなである。

「光に伝えたい。こんな風に私を思って泣いてくれる人を好きになってよかったって」というセリフが一つの答えだ。

ずっと光のことを思いながら、光が好きなまなかの体も心配しながら行動していた。それこそが光のみうなに対する想いを創ったのだ。

 

後半のメインヒロインでもあった彼女の印象に残ったシーンをいくつか挙げよう。

25話では光に「マナカのことが好きだと言って」とせがむ。それを受け止めよう、自らの心に鞭を打とうと初恋を諦める姿は涙なしでは見られない。

26話で光がみうなを思って回想するシーンも胸を打たれた。

 

さゆ

前半はガキンチョというイメージしか持たなかったが、後半ではなんと学年で一番成績優秀な生徒になっていて驚いた。要の冬眠で恋を諦めそのエネルギーを勉強に当てたわけだ。それだけ恋のエネルギーは偉大なのだと僕は受け取った。

 

思ったことをはっきり言う性格を通して改めて僕はそういう性格の人が好きかもしれないと気づいた。さゆはみうなほど登場する場面が多いわけではないが、だからこそ登場すると物語を一歩進める、展開する役割になっていたと思う。

要のところでも書いたが、24話で要に想いを打ち明けた場面が彼女が一番輝いた場面だった。踏切越しと言うシチュエーションもgoodだ。

 

その他

その他にしてしまうには大事な場面であるのだが、人物ベースで書いてしまったのでここに書くことにした。

 

この作品は今まで散々書いてきた通り恋模様を描いた作品であるが、映像的には涙に力を入れていたように思う。小学生並みの感想になってしまい恥ずかしいがとても綺麗だった。

涙も綺麗だったが、もっと広く水の描写は素人ながら特殊な気がして、この作品にかかわらず個人的には水の描写が好きである。モネの作品が好きなのも彼が水を描くことに力を入れていたからかもしれない。

 

美しい場面は他にもたくさんあるのだが、13話であかりさんがおふねひきに臨む際の服装がめちゃくちゃ綺麗で、一度見始めたからにはここまで見ないと見たとは言えない。いや、それは言い過ぎか。少なくとも見ないと損ではある。まだ見ていない人はぜひ見てほしい。夫の至さんの見れないという気持ちもよく分かるが見ないという選択をしてはいけない。死んでも死に切れない。

 

あと、他のことを書いていたので書けなかったのだが、どのキャラクターも可愛い場面がたくさんあって最高だった。

 

ありがとう、P.A.WORKSさん

そしてこれからもよろしくお願いします。

VTuberが役者のドラマ?アニメ?『四月一日さん家の』

はじめに

いきなり題の答えから入ろう。この作品はアニメかドラマか、、、

答えはドラマである。

四月一日さん家の』は2019年4月20日〜7月6日に放送されたテレビドラマである。(Wikipediaより)

www.tv-tokyo.co.jp

テレビ東京のサイトでもドラマと書いてあるので、アニメではなくドラマということのようだ。メタ的な話になるが、演者の動きをアバターに反映させている収録しているのでドラマということなのだろう。

実写のドラマとの違いは役者がVTuberであることだ。まだVTuberは広く知られた存在ではないかもしれないが、多くの人間がバーチャル世界にアバターを持つという世界はすぐそこまで来ていると思う。いわばアバター文化のパイオニアである彼女たちがドラマを演じるという挑戦的な作品なわけだ。気になった方はぜひご覧になってほしい。アマゾンプライム会員は無料で見れると思う。(2020年3月2日時点)

そして、第2期が決定しており2020年4月から放送開始予定とのこと。このタイミングで見ることができてよかった。(本当はリアルタイムで見ておけばよかったと思っている。。。)

感想

内容に関してはゆったりのんびりしたアットホームな”アニメ”だった。はじめにドラマであると言っておきながらややこしい話をしてしまうが、ドラマっぽさはあまりなくアニメと思って楽しんで視聴した。

これは個人的な解釈であるが、バーチャルネイティブかそうでないかの違いによるものだと思っている。生まれた時からバーチャルなアバターを目にしていてこれがドラマというものだと思いながら過ごしていればこれはドラマだと思うが、僕なんかは大人になってからこういうものを初めて見たのでアニメだという反応をしてしまうのかもしれない。

ただし、ぼくはVTuber文化に足を突っ込んでいる人間でもあるので、ときのそらちゃんがドラマで演じてる!というドラマっぽさも幾分感じ取れたものの、普段VTuberに親しみのない人からするとアニメとの違いは分からないだろう。

身もふたもない話をすると、アニメでもドラマでも見た人の感じ方次第でどちらと感じてもよいものであるし、これからこういうものが増えればバーチャルドラマみたいな感じで一つのジャンルができるんじゃないかな〜と思う。

 

この作品自体はすごく面白いとか、見ないと絶対に損するとかいうわけではないかもしれないが、VTuber業界に興味を持った人はもちろん今後エンタメ界隈の行く末を考えたい人も一度見てみるといいかもしれない。それではどんなところを見たらいいか。

個人的には技術的な課題に注目して視聴すると面白いと思う。僕も素人なので技術的なことに関して言えることはないが、服を着替えたりとか寝そべったりとか靴を履くとかそういうシーンは技術的にまだできていないと思う。しかし、ドラマというからには普通の人間にできることはできるようにしたいと思うのが普通だろう。また、撮影を行う場所もリビング、台所、玄関だけで外に出かける描写は一つもなかったように思う。将来的には家から出て様々な場所に出かけるドラマが作られるとは思うが、現時点ではかなりきつい制限がかかっていると思ってよいだろう。もしできることが増えればバーチャル世界におけるエンタメのテーマも広がっていき今よりもっと面白いものができると思う。

バーチャルなアバターにできる動作がどのように進化していくかをリアルタイムで見ていくことができる時代に生きていると思うので、その出発点としてこの作品を見ておくのもよいかもしれない。(本当の出発点はおそらくもっと前だが、、、)

余談

普段からVTuberに親しんでいたはずなのだが、なぜか今頃になって見てしまった。ただ偶然にも4月から2期が放送されるらしいのでタイミング的には良かった。1期からどのくらいできることが増えているのか楽しみだな。

ちなみにVTuberが出演している『バーチャルさんはみている』という作品も2019年の冬アニメの一つとして放送されていたが、そちらよりはこちらの方が面白かった。あちらの作品はヒメヒナのEDだけが良かった印象で、本編は内輪ノリと自虐ネタで構成されていた。そのせいでターゲットがVTuberのコアなファンだったように感じたが、それならわざわざテレビでやる必要もない気もする。制作側はもちろん何か明確な意図があってテレビ放送をしたのであろうが、、、

他に新しくVTuberが演じるドラマとか企画されていないかなー。

 

あっ、そういえば東雲めぐちゃんがVRミュージカルをするそうです!題目は『人魚姫』で、4月から7月まで月1ペースで全4回開催するそうです!

僕はまだ見るか決めていないですが、新しい試みとして注目はしていきます。そもそもVR機器を持っていない...(涙)

リンクも貼っておくのでちらっと見てみてください。

shinonomemegu.com

ロマンが詰まった洞窟 NHKスペシャル『巨大地下空間 龍の巣に挑む』

はじめに

2020/2/16(日)にNHKで放送されたドキュメンタリー番組

中国貴州省に存在する洞窟は少なくとも10万を超えると言われている。その中に地元で暮らすミャオ族から「龍の巣」と言われている洞窟がある。その洞窟の全貌を明らかにするべくNHKが調査に乗り込んだ。

ちなみに、この撮影を行うため中国から許可を得るのに2年かかったらしい。すげー、この許可が取れるまでの軌跡も番組にしてほしい。

感想

さて洞窟の話に入ろう。基本は番組の構成に沿って感想を書いていく。

まずはじめに、探検チームの紹介があった。詳しいことは分からないが、洞窟探検や洞窟の成り立ちに詳しい専門家が集まって結成された29名のチームとのことだった。

洞窟にいざ入ろうという場面で映し出された大きな川。画面で見ただけでもスケールの大きさに圧倒された。洞窟に入るととにかく真っ暗でライトをつけても足元くらいしか見えないという話があった。これ、最近話題?のCMOSイメージセンサーが活躍できる舞台だ!と思ったが、どうなのだろう、すでに使ってたりしたのかな。

3Dレーザー測量機を持ち込んで地形を再現しようという試みはあっぱれだ。それを再現した3DCG映像は現地には行けない私にも洞窟の雰囲気を味わわせてくれた。VR探検とかできればなおさら没入感が上がるだろうな。

気になる洞窟の全貌であるが空間の体積は少なくとも1000万㎥で東京ドーム8個分以上らしい。日本で最大の洞窟(地下空間)である秋芳洞千畳敷は東京ドームに収まる程度らしいので、いかに大きいか言葉の上では分かるだろう。洞窟の全体像(一部かもしれないけど)が分かってその大きさにロマンを感じる一方で、落石の音が鳴り響いた場面では上から巨大な岩が落ちてくる場面を想像して恐怖も感じた。撮影班や探検した方が無事で何より。

洞窟はその空間がただ大きいだけでなく、そこにある岩や構造もそのスケールは桁違いのようだ。高さ37mの石筍というものはおよそ37万年かけてできたものらしい。この大きさのものは世界でもほとんど報告がないとのことなので、それだけ大きいということが分かる。地学的にも貴重な資料になりそうだな。

映像的に素晴らしかったのは番組の後半、洞窟全体をたくさんの照明を使って照らした場面。自然が作り上げた巨大な地下空間を照らすという行為それだけでロマンが溢れ出ているが、実際に照らして浮かび上がってきた地下空間の構造がこれまた神秘的で美しい。誰かその感動をVR上で体験できるようにしてくれないものか。。。

最後に巨大な地下空間ができた成り立ちについても少し触れていたがなるほどと思った。端的に述べると水が地面に染み込んで岩を溶かし地下空間を作り上げたということらしい。水の力恐るべし。

余談

私はNHKオンデマンドの見逃し番組の中から探してこの番組を視聴した。視聴する際はぜひヘッドホンかイヤホンの装着をオススメする。スピーカーを持っていればそれを使うのがベストかもしれない。映像だけでなくBGMもとても良かった 。

『論語と算盤』を実践することにした。(1章〜5章)

目次 

 

これまでに『論語と算盤』の要約、感想を前半、後半に分けて記事を書いた。

aidenn.hatenablog.com

aidenn.hatenablog.com

ここで一区切りつけるために自分が実践することを書き出してみようと思う。実践してこそ初めて読んだ意味があるはずだから。今回は1~5章。

 実践も分かりやすいように章ごとに書く。同じ(似た)内容を繰り返すこともあるが、それは繰り返した内容がそれだけ大事であることを示す。

1章

論語はネットで無料で読めることを知ったので、それを少しずつ読んでいく。

  • 1日に身につけた新しい知識、技術を振り返りまとめる。
  • 新聞、ニュースを見て情報を集める。興味のある事柄はより深く、noteや雑誌などで情報を仕入れると良い。

これはチャンスを手にいれるための準備。アンテナを張る作業。

  • 自分が人と接した時の様子を日々振り返って日記をつける。

人と平等に接する前にまずは自分がどう振る舞ったかを認識する。そうすれば少しずつこう振る舞いたいという形が見えてくるはず。

  • 憧れの人とライバルを見つけて書き出す。

趣味でも仕事でも。この人のようになりたい、この人には負けたくないという思いを確固たるものにしたいので紙に書き出す。

  • 苦しいとき辛いとき、その原因を考えて書き出す。

自分にどうしようもできないものは潔く諦めると案外すっきりするかもしれない。自分が原因のものはできることから対処していくしかない。

  • 面倒臭がらずにすぐ行動する。

自分を磨くにはまず行動することが私の一番の課題。気持ちは行動から作られると言うように、考えるよりも前に動く。そして動きながら考える。それができるようになったら次のステップに進もう。次のステップは行動するようになれば見えてくるはず。やりたいことは決まってるので。

  • 判断基準を作る。

行動指針と言い換えても良い。ひとまずは「するかしないかで悩んだらする」を基準に行動することから始める。同じようなことではあるが「いずれやらなければいけないものは早めに片付ける」も基準にする。やらなければならないこと、学ぶべきことは無くならないので。優先順位がつけられる時はその順位に従って。あと、「新しいことには積極的に手を出す」も大事だな。

 

2章

1章でも書いたが、論語を読んでこれを柱にしたい。

  • 面倒臭がらずに行動する。

自ら箸を取ろうと思ったらとにかく行動に移すことから始まる。その行動の目的も考えられるとより良い。

  • 自己分析をして良い部分を書き出す。どうすれば伸ばせそうか書き出す。悪い部分と改善策も書き出す。大きな志、小さな志も書き出す。
  • 書き出したら実践←これもいつか記事にできたら良い

体力、知力、金銭力などいろんな面で確かな見込みが立った上で大きな志を決めろとあるので、20代のうちは志を決めるために試行錯誤する時期だと思う。

渋沢栄一さんは30くらいで決まったことを遅いと後悔していたらしいが、見方を変えれば渋沢栄一さんでさえ30で決めたのだから、ましてや普通の能力しかない僕が今すぐ決めろと言われて決まるはずはない。30で決まれば御の字だと思う。

ただし、決めるのはまだ先だからという一種の心の隙は作りたくない。渋沢栄一さんが言ってた「もっと早く志を決めていれば実際の渋沢栄一さん以上の渋沢栄一さんが生まれていたかもしれない」という言葉を戒めとして心にとどめておきたい。

 

3章

物事の判断、結果の確認、反省、を繰り返せば身につくはず。

また自分の体験でなくても、歴史から学べることはきっとたくさんある。ということで歴史を学ぶ。

  • 情愛については、挨拶をするところから始める。

人を何かに誘うのもいいかもしれない。自分がされたいことは相手にもしてみる。実際にしてみたことを相手に嫌でなかったか聞けたら聞きたい。

  • 意志は志を持っていれば自然と出来上がってくるもののはず。

 

  • 社会への貢献を忘れない。

働く時には利益優先になることも当然ある。社会貢献なんて関係ないという人もいるかもしれない。それでも表には出さずとも社会を良くするためにしたいことがある、取り組んでいることがある、という価値基準を持ち続けること。

  • 面倒臭がらずにすぐ行動する。

3回目の登場。やはりこれが大事なことのようだな。

  • 服のコーディネートにも気を使う。

振る舞いで判断されるなら、その振る舞いを左右する服の着こなしから変えていかないといけないと思った。服装に関しては「清潔感」という観点を重視する。振る舞いについてはとりあえず座っている時の姿勢、立っている時の姿勢に気をつける。背筋を伸ばすこと。

人とコミュニケーションを取る時はリアクションをとる。頷く、うんうんと口に出す、質問するなど。あと下を向かない。

雑談などで静まった時は相手の好きな何かを聞くことにしよう。

  • 新しい発見をメモする。人をよく観察する。

普段の生活でこうしておけばよかった、これ便利だなと思ったことは書き出しておく。次の時は改善できるように。自分の行動だけでは気づきにも限界があるので、他人の行動をよく見て、良いと思ったことは真似してみるのが良い。

  • 少し間をあけて判断する。必要なら基準を書き出した紙を見ながら行動を決定する。

冷静になるには時間が必要。また、頭の中だけで考えると見落とすことも結構あるので、口に出す、紙に書くなど客観視できるようにすることが大事。

 

4章
  • お金儲けは悪いことではないという考えを持つ。
  • 今の時代誰もが発信者になれるので、SNSやこのブログなどを使って、自分がやってみてよかったもの、買ってよかったものなどの情報を発信していく。

自分が得る前にというよりは得たものを還元する、ということになるがそれでも良いと思ったのでここに書く。自分よりも前に人を立てることについては、そういう機会ができた時に改めて考えることにする。

  • 大きな志を実現させるために学ぶべきことがあればそれにはお金を惜しまない。

最低限の生活ができる程度のお金は確保した上で。今まではここで迷うことが多かったように思う。これに関する迷いはなくしていきたい。

 

5章
  • 今日やったこと、新しくできるようになったことを書き出す。できれば書いたあと声に出してみると良い。

これを実践すればやりたいことができるようになっていくはず。毎日を新しい気持ちで過ごすこともできるはず。

 

論語と算盤』に従って実践することを書き出したが、とてもじゃないが全てをすぐに実践するのは無理。

大事なことから取り組むということで、面倒臭がらずに行動することから始めたい。行動していればそのうちそれ以外のことも取り組めるようになるはずだから。