本、絵画、映画と戯れる日々を

本や映画など何かしら作品の感想を書いていきます。

中村文則が熱い。

最近文章を全く書いていなかったので、リハビリをかねて久しぶりの投稿をします。

今回は文章の構成はあまり考えず、とりあえず文章を書くことに集中します。

(記事の内容は深くはないです。。)

 

テーマは最近はまっている作家さんで!

 

題の通り、現在私の中では中村文則さんが熱いです。

はまったきっかけは、中村文則さん良いよ、という話をどこかで聞いたことです。

ほう、そうか、、少し気になるな、と思って、適当に選んで『掏摸』という作品を読むことにしました。

これが正解だったか失敗だったか、中村文則ワールドにググッと引きずり込まれました。

掏摸の経験がない(はず)のに掏摸をする際の心理や身振りの鮮明な描写が強烈でした。

 

中村文則さんの第一印象は、この作家さん頭良いな、でした。あとがきで、この本はこういう構成の下書きあげました、というようなことが書かれていたからそう思ったのかもしれません。本の構成をあとがきで自ら解説する方は珍しいですよね?個人的にはあとがきも好きで、毎回楽しみにしています。

 

中村文則さんにはまったきっかけはこれくらいにして、彼の作品を読んで感じたことを私なりにお話しします。

 

彼の作品の多くには、主観的にそして大雑把に括ると、ダメになろうとする主人公が登場します。もちろん人間はいろんな面を持っているので、主人公の内面の一つとして、くらいのものですが、世間のいう”普通”から(特に悪い方向に)離れることで見えてくるものもあると思うので、それを描こうとするとそうした性格を持たざるを得ないのかもしれません。中村文則さんの抱えているものが作品にそのような形で現れているとも思えます。

そういった観点では、普段の生活ではあまり考えないことまで考えるきっかけをくれるので、そのきっかけ作りに読むのはありです!同じ作品を何度読んでも、その時の状況に応じて違う味わいができそうですね!

(ただし、あまり深くハマりすぎると毒になりうるので注意です、、、)

 

彼の作品を読んでいてパッと思いつくキーワードが犯罪、宗教、恋愛、人生(特に暗い生い立ち)あたりです。中村文則さんが訴えているのかな、という主張強めのセリフも所々出てくるので、彼の作品を読んでこれからどう生きたら良いのかを考えると面白いのかもしれないですね。

僕はまだ考え切れていないです、、、

あとは彼自身が日本のこれからについて考え、それを発信していることもあって、政治色が強い作品も多いですね。参考文献に軍需産業の本があったりして、ほぇ〜となりました。世界の闇は想像以上に深いものなのですね。

 

最後に

記事を書きながら思ったのですが、テーマが重い割に読みやすいなという印象があって(これを上に書け、、)、これが中村文則さんの力なのかもしれないです...!

もう少しで最新の小説まで追いつくので、早めに追いついてその後も新作をチェックしていこうと思います。