本、絵画、映画と戯れる日々を

本や映画など何かしら作品の感想を書いていきます。

家紋って今の時代にも合ってるのでは?

みなさん、自分の家系の家紋をご存知ですか?

 

私はつい最近知ったのですが、それまでは周りの人と家紋の話をしたことは一度すらないので、知らない人も多いのではないか?と推測します。

 

一方でNHKの「デザインあ」という番組で紋が取り上げられていたりもしたので、それで興味を持った人もいると思います。かくいう私もその一人です。

数年前に「デザインあ展」という美術展も開かれていたらしいですね(今思うとめちゃくちゃ行きたかった、、、)。

 

家紋の文化について(超ざっくりと)

さて、家紋ですが、日本特有の文化というわけでもなくヨーロッパでも貴族が家紋を持っていたりするらしいです。個人的にはバラやライオンの模様とかが思いつきますね。

ただ日本独自の文化もあります。それは庶民も家紋を持っているということです。

実際お墓に行くと多くのものには家紋が彫られているので、いろいろ見てみるとこのことが実感できると思います。この文化なかなか貴重ではないですか?

同じ家紋が使われているも多々ありますが、それはそれでルーツが同じなのかな、とかいろいろ考えさせられます。

 

家紋のデザインについて(超ざっくりと)

デザインの観点からみると、全てが円の一部から構成されているというのが特殊ですよね。中には、写実的な紋もありますが、菊や松、桜、めちゃくちゃ骨の折れそうな鶴なんかも全て円で構成されているそうですね。

それが円の中にきれいに収まっているというデザインですね。

ここでふと思うわけです。あれ、いろんなSNSのアイコンって丸い形じゃん??、と。

そう、紋との相性がぴったりなんですよ!

紋というと古風な印象ですが、言い換えればロゴマークとも言えるわけで、例えばナナホシ管弦楽団という音楽グループが今私が言いたいことをそのまま体現されています。↓


抜錨 / 巡音ルカ - ナナホシ管弦楽団

これはおそらく紋をベースに考案されたのだと思います。そうでなかったとしても、紋という観点から説明できるデザインをされています。色もついているので、古臭い感じもなく、かっこいいデザインになっていますね。

 

余談ですが、実は色付きの紋を使っていた珍しい武将がいます。それはかの有名な明智光秀で、「水色桔梗」という紋を使用していたそうです。

sengoku-his.com

 

アイコンとしての紋

SNS以外で紋を使う場がパッと浮かんでこないので、もしSNSが流行っていなかったら紋を使うという発想も出てこないと思いますが、今はSNSが盛んですね。

シンボル(屋号)として紋を使っているお店(例えばミツウロコとか)は今もたくさんありますが、個人としても使う土壌ができているな、と感じます。実際に使うかどうかは別として。

完全な妄想ですが、みんながみんな自分の紋を使っている世界線も面白いなと思うわけです。結婚したら、この紋とあの紋を良い感じに組み合わせてこうしようとかなるわけですよね。ヨーロッパにはそれでめちゃくちゃな数の紋を詰め込んだ紋ができてしまったらしいですが笑。

何より文化としてみんなが自分の紋(アイコン、ロゴ)を持っているというのが、熱いなと思うのです。そんな国はおそらくないでしょう。

それを世帯という単位で実際に行なってきたことを考えると、よく絶えずに今まで続いてきたなと思います。

 

実際にはみんなが紋を使うというのはあり得ないですが、選択肢の一つとしてあるだけでも十分魅力的だと思います。使いたいと思ったら(天皇家の家紋を除いて)使えるわけですからね。個人的に波の紋とかかっこいいと思います。

 

自作したいなという話

私も自分で好きにデザインして紋を作ってみたいなと思っているのですが、デザインを考えるのも、考えたものをきれいに作り上げるのもなかなか難しいです。。

今は簡単な紋でデザインの勉強(というと言い過ぎ?)、作る練習をしています。ゆっくりなペースですが。

紋の形は最初から今見られるようなきれいな形になったわけではなく、歴代の上絵師さんたちによって洗練されてきた集大成です。

(狭い範囲での)デザインの基本としては超優秀なはずです。

これを使わない手はないので、大いに活用・応用して自分の紋を作ろうと計画しています。(計画倒れにならないようにしたい、、)

 

現代は紋をアイコンにする人もそんなに多くないので、紋を使用しているということ自体がアイデンティティになりうるとも思うので、もしアイコンに紋を使うのもアリだな、と思う方は試してみてはいかがでしょうか。ありふれたものならば自分の家系のものでも良いでしょうし(珍しいと家紋で特定される可能性もあるのか?どうですかね、、)、自分で作ってみるのも楽しいと思います。