本、絵画、映画と戯れる日々を

本や映画など何かしら作品の感想を書いていきます。

【雑記】最近触れた作品

『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』

すみっコぐらしという名前は知っていたものの、作品に触れるのは初めてだった。

調べてみたらSAN-X(サンエックス)という会社のオリジナルキャラクターのようだ。他にもリラックマたれぱんだまめゴマなど僕が知っているキャラクターもいた。キャラクターは知っていてもその会社まで知らなかったので、勉強になった。絵の練習としていろんなキャラクターを描いてみるのもありかもしれない。

映画は心が洗われるような内容だった。キャラクターは喋らずに、ナレーションと文字を中心に物語を進めていたので、絵本だとこんな感じなのかな〜と想像しながら観ていた。オリジナルの昔話と大筋は一緒だが、登場人物はすみっコぐらしのキャラクターで、話の展開も違う形になっていた。これをきっかけに二次創作の世界に足を踏み入れる子供がいたら面白いな〜なんて思ったり。。。

 

コーヒーが冷めないうちに

本じゃなくて映画の方を観た。と思ったら元は戯曲なのね。。。知らなかったよ...

数年前に話題になっていたので気にはなっていたが、ようやく見る機会ができた。

内容としてはコーヒーが冷めるまでの間だけ過去に戻れるという特別な座席がある喫茶店でのお話。ただし守らないといけないルールがいくつかあるという。

一晩だけ亡くなった誰かと会える『ツナグ』と似ているなと思った。個人的にはツナグの方が好みだった。樹木希林の独特な雰囲気はもちろんだが、全体的にシリアスな空気がツナグにはあったなと思う。恋愛要素が少なく物語に集中しやすいというのもあったと思うが。。。

一つ気になるのが、過去に戻れる特殊な席に座ってルールを破るとその過去から戻れなくなってしまう(その席に居座る幽霊になる)という設定。ルールを破った人間が複数いた場合に、ルールを破った前の人はどうなるのか、ちょっと気になった。野暮だけど。。。

それと物語の後半、未来から来た時田未来(ときたみき)がその母である(主人公)時田数(ときたかず)にコーヒーを入れるという設定が良かった。純粋に感動する作品なので、設定を複雑にするようなものではないと思うが、もしこれがSFとかタイムリープイケイケの方向性だとしたら、それはそれで面白い作品になりそうな気がした。

 

万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』

この作品の何がすごいって、ルーブル美術館で撮影してるというところだ。日本映画では初というのだからすごい。

この作品を見るにあたって最初にレビューを読んだところ、「最初の15分は良かったが、あとはそこまでだった」という意見があり、どれどれと思いながら見たが、言いたいことは分かった。

膨大な知識を活かして謎を解いていくところがこの作品の見せ場なのにそれがほとんどないということだろう。確かに最初の場面で、〇〇というメーカーのマーカーには緑がないのに緑になっているということは画像処理を施して黄色を緑に変えている、とかマスキングが何たらかんたらとか、調べてみると面白そうな話であった。

小説はしっかりした論理展開が味わえるらしいので、今度ぜひ読んでみたい。

さて、作品のテーマである美術品の偽物、本物という話については、個人的にはどっちであろうと分からないので、素人の鑑賞レベルでは問題にならないだろうと思う。

偽物を本物ということはもちろんよくないことである。だが、それをされたところで私には分からないのでなすすべがない。

鑑賞している時も技術的なところではなく、作者の生き方を汲み取るという観点で観ることが多い気がする。それくらいしかできないとも言える。

逆に言えば、本物か偽物か見分ける力を持っている人のその能力には感服する。それこそ膨大な知識と観察眼が必要になってくるはずだ。

 

最近はコロナの影響で美術館も閉館しているところが多いが、コロナを乗り越えて美術鑑賞できるようになったら、いろんな美術展に行ってみたいですね。

『嫌われる勇気に』の実践編『幸せになる勇気』

今日は素敵な時間が過ごせたので気分が良いです。

やはり人生観を持つことは大事なのですね。そういったことが心に強く響くような時間でした。

 

さてさて、以前の『嫌われる勇気』に続いて『幸せになる勇気』を読みましたのでまとめます。

ちなみにこちらは銀の表紙です。蛍光灯の光をめっちゃ反射して眩しいのが欠点ですが。。。

 

内容的には『嫌われる勇気』の補足という意味合いが強いです。

とはいえ、新しい知識も登場するので、セットで読むとより理解が深まります。(まぁ、それは当たり前か)

あと、『愛するということ』という本が会話の中で触れられています。気になったのでこちらも買ってしまいました。。。あとで読みます。

 

 

個人的に印象に残った言葉や考え方を列挙する形にしようと思います。

ただ列挙ではつまらないので一部ランキング形式にしてみますか。1〜5位まで、一言コメントもつけてみました。残りは列挙しています。

 

1位

「過去が今を決めるのではなく、今が過去を決める。」

目的論というものを『嫌われる勇気』で知って、それを強烈に伝えるフレーズとして印象的だった。

 

2位

「現実問題として、別れるために出会う。できることは、いま、ここを真剣に生きること」

今日素敵な時間が過ごせたといったことの影響もあり、この言葉が今はガンガン響く。

 

3位

「愛されるではなく愛するライフスタイルを」

僕にはそう決断する勇気が足りていないのだと分かった。

生きるということは人を愛するということでしょう。決断せねば。

 

4位

「本当の信頼とはどこまでも能動的な働きかけなのです」

間違ってはいけないのが道徳的な話ではないこと。あくまで生きる上でのスキルとしてのお話です。

 

5位

「自分の人生は自分で選ぶことができる」

この考え方ができている人、あまりいないのでは。できない言い訳を考える方が楽だし。

 

 

 

以下、順位はつけないけれど列挙しておきます。

「教育の目標は自立。自立の始まりは尊敬。」

「尊敬とは、ありのままのその人を認めること。その人の何かが尊敬する対象なのではなく、その人がその人であるところに尊敬する。」だそうです。

 

「その人らしさを認めるためには、他者の関心事に関心を寄せることから。相手の立場になって考えるということ。他者に寄り添う時の態度、技術が共感である。技術であるからには誰にでも身につけられる。」

共感は技術であると言われると、身につけられそうな気がしてくるから不思議。

 

「本当の意味での過去は存在しない。」

1位と同じような意味。過去は今のわたしの状況でどうにでも解釈できるので、今のわたしの状況を全く反映しない過去など考えようがないので存在しないも同じだということだと思ってます。

 

「悪いあの人、かわいそうな私、を語る人が多いが、語るべきはこれからどうするか」

何をするときもこれからどうするかという視点を持ちたいですね。

 

「問題行動の全ては所属感を得るために引き起こされる」

詳しくは本に書いてありますが、問題行動には5段階あるそうです。

 

「自立するためには、自分の理性を使う勇気を持て。他者の指示を仰いだ方が楽だが、自分の理性を使って生きろ。」

僕は今まで自立できていなかったので、自立しないといけないです。まずは就職ですかね。自分と向き合って何をやりたいか、どんな風に働きたいかを考えます。

 

「わたしの価値を自らが決定することを自立と呼ぶ。これができず、他者に決めてもらうのは普通であることの勇気が足りないから。」

自分の価値を自分で決めるって、どうしたって低くなりますよね。高い人もいるんですかね。そういう人は今の環境ではいないのでそういう方の考え方とか知りたいですね。

 

「いかなる職業にも貴賎はない」

これはそうですよね。

 

「人間の価値はどんな仕事に従事するかではなく、その仕事にどのような態度で取り組むかによって決まる」

でも、お金って大事ですよね。だからこそ、今を全力で生きて自分の力が活かせるようなところで働くべきなんですね。

 

「先に相手のことを信ずる」

「与えよ、さらば与えられん」

僕はできていなかったです。今もできていないです。だから友達とかいないのだと分かりました。自分から与えるということを実践してみようと思います。

 

「自己中心的な人は自分が好きな人間ではなくその逆で自分を受け入れらずに絶え間なき不安に駆られているからこそ自分にしか興味が向かない」

なるほど、今度から自己中心的な人を見たらそういう風に考えて接してみたいと思います。

 

「愛とは二人で成し遂げる課題であるから難しい」

「わたしの幸せからわたし”たち”の幸せを築くことが愛である」

フロムの言葉「誰かを愛するということはたんなる激しい感情ではない。それは決意であり、決断であり、約束である。」

「そばにいる人の手を取り、いまの自分にできる精いっぱいのダンスを踊ってみる。運命とは、そこから始まる。」

「他者を愛することで自立できる」

この辺は全然です。まずは、恋人とかではなく、身近な人を信頼することから始めようと思います。あとは勇気ですね。最初の一歩と、歩き続ける勇気。

 

それではこの辺で。

講談の世界に足を踏み入れる一冊に『pen BOOKS 1冊まるごと、松之丞改め六代目神田伯山』

本屋さんでふと目に止まった。

親が「神田伯山いいよ、話が面白いよ」と話していたことを思い出して、どれどれちょっと読んでみるかと思い購入。

pen BOOKS シリーズも気になっていたのでちょうど良いタイミングだ。

↓この本

ペンブックス29 1冊まるごと、松之丞改め 六代目 神田伯山 (Pen BOOKS)

ペンブックス29 1冊まるごと、松之丞改め 六代目 神田伯山 (Pen BOOKS)

  • 発売日: 2020/02/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

感想

講談のことは全く何も知らず、ただ神田松之丞という人が講談の世界を盛り上げているという話だけ聞いていた。あと、YouTubeで動画を出していることも知っていたくらい。みてはなかったけれど。

 

さて、内容としては神田伯山のインタビューがあって、その他師匠や爆笑問題の太田、ラジオディレクターなど彼の周囲の人々が伯山について語る記事がある。あとは講談そのものについても少しだけ触れている。

 

この本の良かった点は、講談がこれから盛り上がっていくぞ、という雰囲気を感じられることである。松之丞ブームから少しづつ盛り上がりを見せ、さてこれからだというときに書かれた本なので後から見返すのも面白いはず。そばに置いておきたい一冊だ。

 

また、講談に関する本をまとめているのもありがたい。講談のことを全く知らない人、多少知っている人に向けて、こんな本がオススメだと丁寧に説明してくれているのでもっと講談を知りたいときの足がかりとなる一冊だ。

ここでは講談のネタそのものにはほとんど触れていないが、それを目的とした本も紹介されているのでそれに従えばよいだろう。

神田伯山の生き方については、この本のインタビューでも多少読み取れるが、もっと知りたければ自叙伝もあるようなのでそちらを読んでみるのも良いと思う。というか、私は買って読むことにする。

 

ここで神田伯山の生き方について少しだけ思ったことを書いておく。

この前読んだ『嫌われる勇気』と照らし合わせてみて、彼は自分でできることとどうにもできないことの区別をつけることができているのだと感じた。また、講談という世界において自分の立ち位置を」把握しており、講談の流れの中で自分には今こういう役割があるから、今はそれを全うしようとしている。

しかも、本書を読んでいるとどうやらバリバリの毒舌家らしい。これはまさに他人に嫌われる勇気を持っているということになるではないか。ちょっときになるのでラジオを聴いてみようかしら。

『嫌われる勇気』を読んだ直後にその権化のような人の本が読めて嬉しい。こういうタイミングに出会うことが生きていて楽しいことの一つだ。

私とは逆に、神田伯山をよく知っている人間が『嫌われる勇気』を読んでみるのも面白そうだ。神田伯山という人をもっと深く理解するきっかけになるかもしれない。

 

 

 

『嫌われる勇気』をまとめた記事もあるのでもしよければ。 

aidenn.hatenablog.com

aidenn.hatenablog.com

 

行動を起こす言い訳をくれる一冊『嫌われる勇気』(第三夜〜第五夜)

前回に引き続き『嫌われる勇気』の要約をしていく。

感想 

第三夜

他者から承認を求めるという行為は他者の期待を満たすことになる。他者の評価ばかりを気にしていると他者の人生を送ることになってしまう。それは本当の自分を捨てることにつながる。それでは他者のことなど考えずに自分勝手に振る舞えばいいのかというとそうではない。ここで「課題の分離」という考え方が登場する。

  • 課題の分離とは、目の前にやるべきことがあった時、それは誰の課題なのかを見極めることである。自分の課題か、他者の課題か。

例えば、子供の宿題は子供の課題であって親の課題ではない。他にもカウンセラーの課題は相談に来た人の相談に乗り、解決策を提案することである。実際に解決するのは相談に来た本人の課題である。

  • それをすることでもたらされる最終的な結末が誰に寄与するのか

これを考えることで誰の課題か判別可能である。宿題をして知識を得るのは子供だし、相談内容を解決することで恩恵を得るのはカウンセラーでなく相談した人間である。

そして、課題が見極められたら次に意識することは

  • 他者の課題には踏み込まないこと

である。

  • 馬を水辺に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない。

という言葉にあるように、他者にできるのは何かができる環境を整えてあげることだけである。実際に行動を起こせるのは本人だけ。

宿題の話も本人に勉強をさせることはできなくて、勉強できる環境を整えることだけしかできない。

  • 自分を変えることができるのは自分だけ。
  • 他者の課題は切り捨てる。

相手を信じること自分の課題。信じた相手がどう行動するかは他者の課題。つまり、相手の行動は自分にはどうしようもないので切り捨てる。

他者の課題までも背負ってしまうと自らの人生を重く苦しいものにしてしまう。

  • 人からも嫌われたくない→自分に嘘をついて、周囲の人に対しても嘘をつく人生になる。
  • 自由とは他者から嫌われることである。
  • 自分の生き方を貫くため、自由になるためには他者からの評価を気にしない、他者から嫌われることを恐れない勇気が必要。

ここで「嫌われる勇気」というキーワードが登場。

  • 対人関係のカードは常に自分が持っている。

相手がどう思っていようが関係ない。自分が〇〇したいから相手に〇〇というアクションを起こす。これで変わったのは自分だけ。相手がどういう反応を見せるかは自分の知ったところではない。ただし、自分が行動を変えることで相手も変わらざるを得ない場合が多い。

 

第四夜

課題の分離は対人関係の出発点。相手とどう接するかを考える際にまず最初にするべきことが課題の分離である。

では対人関係のゴールは何なのか?一言で表すと

  • 共同体感覚

となる。

  • 共同体感覚とは他者を仲間とみなし、そこに自分の居場所があると感じられること。

わかりやすい例では、学校、会社、何かの団体、国、人類など。もっと広く生物、宇宙、時間軸を超えて過去から未来を含むすべてもそこに含まれると言っている。

まあ、ここはわかりやすいところから考えればいいんじゃなかろうか。

  • 自分の居場所、いわば所属感というものはただ共同体に属しているだけでは得ることはできない。自分から獲得していく。獲得するために、自分が相手に何を与えることができるかを考え、実際に与えることが大切。

もし自分が世界の中心にいる、例えば物語の主人公であれば、自分から動かずとも相手が自分に何でも与えてくれる。しかし、世界の中心にいるわけではなく、その世界の一部でしかない。相手は自分のために動いてくれるわけではない。そこで、自分に執着するのではなく相手に関心を寄せることが必要。

これは相手の顔色を伺うことではない。

相手に関心を寄せることも同じようなことかもしれない。

両者とも所属感を得るという目的は同じであるが、一方で明確な区別がある。

それは、自由に生きているか、そうでないかである。もちろん相手に関心を寄せる方が自由に生きていける。

相手の顔色を伺うことは結局自分のことしか考えていないので相手に関心を寄せていないことになる。そのため相手に何か与えることができず所属感を得ることができない。

  • 対人関係の中で困難にぶつかった時は、より大きな共同体の声を聞け。

目の前の小さな共同体に必要以上に縛られる必要はない。困った時は、もっと広い共同体を思い浮かべてその中でどう動いたらいいのか考えること。

自分の属している共同体は、何も学校だけではない、もっと広く地域社会に属しているし、日本社会に属している。もし学校に居場所がなければ転校だって、退学だって目を向ければ我慢する以外にも選択肢はある。紙切れ一枚で関係が切れる共同体があれば、所詮その程度の関係なのだと吹っ切れるだろう。

  • 叱ってはいけないし、褒めてもいけない

どちらも上から下の立場への行為。人がそれぞれ違うのはそれが優劣によるものではなく、単に役割が違うだけ。「同じではないけれど対等」、「横の関係」になるべき。

  • やるべきことは「馬を水辺に連れていくこと」。

そして

  • 感謝を伝えること。

人は感謝の言葉を聞いた時他者に貢献できたことを知る。そのことから自分に価値があると思うことができ、生きる勇気につながる。

  • 横の関係を築くためには、意識の上で対等であること、主張すべき意見は堂々と主張することが大事。

 

第五夜

自分ひとりで部屋にいる時はありのままの自分でいられるはず。問題は人前に出るとそうでいられなくなるということ。

これを克服するために、共同体感覚が必要。

共同体感覚を持つために必要なことが3つ。

  • 「自己受容」、「他者信頼」、「他者貢献」

自己肯定ではなく自己受容。

  • できない自分もありのまま受け入れて、それを理想に近づけることを考えるまでが自己受容。

変えられることとそうでないことを見極めて変えることができることを変える勇気を持つ。

ここでは信用と信頼を次のように区別する。

信用は他者を信じる時担保が必要とする。信頼は他者を信じるとき一切の条件を必要としない。

アドラーは他者信用ではなく、他者信頼が必要だと言っている。無条件に人を信じるのはお人好しかもしれないが、相手が裏切るか裏切らないかは相手の課題。

道徳的観点から相手を無条件に信じることを勧めているのではなく、

  • 相手と横の関係を築くための手段として信頼するという武器を使え

と言っている。信頼した結果ダメなら、そこの関係は断ち切れば良いだけの話。ダメでもずっと信頼しろと言っているわけではない。

  • 他者貢献とは最終的には私の価値を実感するためにこそなされるもの

相手のために自分を犠牲にする必要はない。

  • 他者貢献は目に見えるものでなくても良い。

自分の行為が相手に貢献できているかを判断することは相手の課題なので、なんなら

  • 貢献感を持てればそれで良い。

そうすれば幸せを感じることができる。

  • 普通であることの勇気を持つ

特別であろうとするのは普通である自分を受け入れられないから。普通であることは無能であることではないので、そこを間違えないこと。わざわざ特別である必要はない。

  • 人生は線ではなく、点の連続。今この瞬間しか生きることができない

人生を山登りに例えると、目的は登頂ではなく登山そのもの。登頂できるかどうかは関係ない。過程のさきに結果があるのではなくて、過程そのものが常に結果になっているというような感じ。

登頂に意味がないというのではなくて、今できることを真剣に全力で取り組むということ。登頂するまでにどんな準備が必要でどんなルートをとるのか考える段階から全力で取り組むことが大事だと言っている。

  • 人生は常に完結している。

20歳でなくなろうと90歳でなくなろうと、終わったところが完結点である。

  • 一般的な人生の意味はない。人生の意味は自分自身が己に与えるもの。
  • 迷った時の道しるべは他者貢献にある。

 

 

最後に

ざっとまとめてみて、点としてはわかったことはあっても、それが全て一つの理論としてつながるまで理解はできていないことがよく分かった。。。まあ、一つの理論体系を数回読んだだけで理解するのは無理ゲーだな。実際に行動してみて、「あっ、こういうことを言ってたのか!」と実感する方が良さそう。

ただ一番主張したいことは、自由に生きろということ

そのために嫌われれ勇気を持て。そして、目的論で考えろ。ということ。

悩みの種は全て対人関係で、対人関係を考える時、スタートに課題の分離があって、自分の課題だけを考えろと。

そしてゴールには共同体感覚がある。共同体感覚を持つために、「自己受容」、「他者信頼」、「他者貢献」が必要である。

貢献感があれば幸せを感じることができる。

こんな感じだろうか。

 

最後の最後に、要するにこの本は「行動を起こすための言い訳」をくれたということだと思っている。

ついでにどういう風に行動すればいいのかも紹介してあげる!くらいの認識で今の所捉えている。ただ、そのついでがとてもためになったという感じ。

行動を起こす言い訳をくれる一冊『嫌われる勇気』(イントロ〜第二夜)

気になっていたものの今だ手をつけていなかった一冊『嫌われる勇気』をようやく読みました。なぜこのタイミングかというと、200万部突破記念で限定特装版が売っていたからですね。金ピカの表紙です笑

私、ミーハーですね。

ミーハーはさすがに死語ですかね。。。でも使います。

 

 

基本的な情報

2013年に第1刷が発行され、現在まで2019年11月20日時点で51刷されている。

累計発行部数200万部を突破しているロングセラーヒット作。6年も売れ続けていたらロングセラーといってよいだろう。

フロイトユングと並ぶ心理学三大巨匠の一人、アドラーの築いた心理学を対話形式でわかりやすく解説してくれている。

この本は生きる上で悩みを抱えている方にこそ読んでほしい

ちなみに私はフロイトユングも名前くらいしか知らないので、そういう方も安心して読めるだろう。

 

要約

イントロ

世界はシンプルである。

人は変われる。

誰もが幸福になれる。

 

もし今世界が複雑に見えているのだとしたら、あなたが世界を複雑なものとしている(思い込んでいる)に過ぎない。世界そのものが複雑なのではない。

一つ世界がポンと置かれているとして、人々はそれを様々な角度から、かつ自分専用のフィルターをかけて見ている。人々はそれを世界というが、それは”自分で世界に意味づけを施した主観的な世界”なのである。

世界が変わるのではなく、自分がどう変わるか。サングラスを外せるか。

 

第一夜
  • アドラー心理学では、過去の原因が今の行動を作り出すと考える「原因論」ではなく、今の行動を取る目的を達成するための手段として過去の出来事を利用していると考える「目的論」を取る。変わりたいなら原因論ではなく目的論をとれ。目的論ではトラウマも明確に否定される。
  • 人は、過去の経験そのものではなく、過去の経験に与える意味によって自らの行動を決定する。
  • 過去に何があったかではなく、その出来事をどう解釈するか。
  • 自分を変えることの第一歩は知ることにある。
  • 何が与えられたかに注目しがち、与えられたものをどう使うかに着目せよ。
  • 今の自分が不幸なのは自らの手で不幸であることを望んだから。

アドラー心理学では、その人の性格や気質、もっと広く世界観や人生観のことを「ライフスタイル」という。

  • ライフスタイルは変えられるもの。変われないでいるのは自ら変わらないという決心を下しているから。
  • 変わりたいけど変われないのは、変わらない方が楽だから。
  • ライフスタイルを変える時、勇気が必要。環境や能力ではなくて。
  • もし〇〇だったらと可能性の中に生きているうちは変われない。

さっさと行動してできるかできないか知れということだろう。そこでできなかったという事実を突きつけられることが苦しいのだと思う。それを避けるためにウジウジして行動しないというわけだ。

まあ、自分に当てはめてみてもそうかもしれない。新しいことをやろうとすると、初めのうちは少し楽しいけど、少し進んでいくと一筋縄ではいかないことがわかってくる。そこでその困難な壁に向き合うか、ちゃんとやればできるかもしれないけど、、、と諦めるか。後者を選んでいるうちは変われないということだ。少しずつ変わっているつもりだけど、これを読んで前者をとればいいんだと分かったのは自分にとって大きい。

 

  • これまでの人生は今からの人生をどう生きるかになんの影響もない。それを決めるのは「今、ここのあなた」だ。

極端な話、昨日まで野球一筋だった人が明日から物理学の研究者になることにします、と決めて行動するのもあり、ということだ。そうしようと思う人がいないだけで自分でそう決めて行動に移していいんだよ、と諭してくれている。

上記は極端な例だが、現実にはこうなりない、こうしたいけど行動ができない、、、今まで〇〇したことないし、、、という人がたくさんいることだろう。

そういう人に向けて、いやいや行動していいんだよと促してくれるアドラーさん、優しいですね。

 

第二夜
  • 自身の短所ばかりに目がいってしまうのは自分を好きにならないでおこうと自分が思っているから。目的論風にいうと、自分を好きにならないという目的のために、短所を見つけている。可能性の中に生きているという観点では、自分にこの短所がなければもっと素晴らしい自分になれるという可能性に生きているということになる。

この可能性の中に生きていては前に進めないので、勇気を持って前に進めというのがアドラーの教えだ。言いたいことの雰囲気はよく分かる。自分はまさに可能性の中に生きていたと思う。。。手遅れになる前にこの本を読んで良かったわ。

 

  • そして短所ばかりに目がいき自分を好きになれないのは、対人関係において人から嫌われ、その結果自分が傷つくことを恐れているから。

目的論でいえば、人から嫌われて自分が傷つかないことが目的にあり、それを達成するために自分の短所を見つけておき保険をかけておく、必要以上に落ち込まないように前もって準備しておく、ということになる。

ここはまさに自分のことそのままだった。なんなら僕は対人関係すら避けているのでもう少し深いところまで症状が進んでしまっているが。

  • 悩みを消し去るには宇宙の中にただ一人で生きること

これについてはそんなのできないのだから悩みを消し去ることはできないという意味で使っている。

  • 人は社会の中での「個人」のみを感じることができるだけで、真に個人というものはない。もしそうなら個人という概念すらなくなってしまう。

まだ整理できてないけど、自分のことを考えるとき、広い枠の中の一つの存在として自分を考えるって大事な視点かもしれないと思った。僕は今までこの視点を持っていなかった。

  • 人の悩みは全て対人関係に収束する。

人の悩みはお金と人間関係とは良く言うが、アドラー心理学では対人関係の悩みが全てという大きな柱で構成されているようだ。

  • 劣等感は「客観的な事実」ではなく「主観的な解釈」である。

例えば、身長について、身長が低いことそれ自体が劣っているわけではない。劣っていると思い込むことで劣等感が生まれてしまう。同じく足が遅いこともそれ自体は劣っているわけではない。そもそも人間のスピード自体たかが知れてるわけで、その中で速い遅いと争ったって仕方のないことだと思えば、別に悪いことでもないように思える。もちろん、速くありたいという人を批判しているわけではなくて解釈の一例を挙げたに過ぎない。私はどちらかといえば足が速くなりたいと思っている側の人間なので。ただ遅いことに劣等感を持たなくてもいいよね、というだけの話だ。

  • 主観の良いところは自分の手で選択可能であるということ。客観的な事実は変えようがない。

だから自分の変えられるところを変えましょうよ、という話だよね。変えられないものは変えられないのだから、そこで立ち止まっている場合じゃないでしょう、と。

  • A(という劣等感がある)だからBできない、というのが劣等コンプレックス

これは因果律ではなくて、見かけの因果律。高学歴ほど社会的に成功しやすいという現実にどう立ち向かうかという問題になる。学歴が低いから成功できないのではなくて、成功したくないと考えているから成功できない。→ライフスタイルを変えればいいのに。

  • 自慢をする人は劣等感を感じている。

経歴詐称や権力を持った人と懇意であることをアピールすることなど。過去の自慢話なんかもそう。

  • 不幸自慢。不幸であることによって特別であろうとする。腫れ物扱いが気にかけてもらっているように思えてしまう。
  • どこまでも続く平らな地面を自分の前を歩く人もいれば後ろを歩く人もいる。誰と競争するでもなく前を歩いて進めば良い。他者との比較でなく、理想の自分との比較をすること。今の自分より前に進むことに価値がある。
  • 他者と違いはあれど対等ではある。人との違いを善悪や優劣で語ってはいけない。

自分に合う道を探して進め、という考えに繋がりそう。

  • お前の顔のことを気にしているのはお前だけだよ。

これは本当にその通りなんだろうけど、一方でそう言われてもなぁという人はたくさんいるだろう。実際、幸せかどうかは別にしてイケメンの方がモテるしブサイクな人より良い思いをすることは多いだろう。ただ問題はその状況において自分がどこに幸せを見出すかということであろう。顔も大事かもしれないが、その人の特徴は顔だけじゃないし、性格、運動能力、頭の回転、話の仕方、趣味、などなど色々あるわけで。

  • 人々を私の仲間と思うか敵と思うかで世界の見え方は違ってくる。
  • 罵倒されたらその人が隠している目的を探る。権力争いを挑んできてると考える。勝つことによって自らの力を証明したいと思っているはずだ。
  • 権力争いを挑まれても絶対に乗ってはいけない。
  • 謝罪の言葉を述べること、権力争いから降りることは負けではない。

 

アドラー心理学の目標

行動面

  • 自立すること
  • 社会と調和して暮らせること

心理面

  • 私には能力がある、という意識
  • 人々は私の仲間である、という意識

 

これらの目標を達成するための方法

「人生のタスク」というものに向き合う。

人生のタスクとは「仕事のタスク」「交友のタスク」「愛のタスク」の3つ。

人生のタスクは社会的な存在として生きていくときに避けられない対人関係のことで、その関係性のレベルが3つに分かれている。

「仕事のタスク」

仕事をする上で人との関わりは避けられないが、共通の目標があるので、少しくらい気が合わなくても協力できたりする。プライベートでは特に関わりを持たない。浅くて遠い関係。ニートは仕事そのものでなく、仕事上での対人関係が原因でニートになる。

「交友のタスク」

仕事を離れて、仕事での付き合いという強制力が働かない関係。仕事のタスクよりも深くて近い関係。難しい。

「愛のタスク」

3つの中で最も難しい。恋愛関係や家族関係(特に親子関係)。人はこの人と一緒にいるととても自由に振る舞えると思えたとき愛を実感することができる。束縛してはいけない。

 

  • 友達関係のときは気にならなかったことが、恋人関係になると気になりだしてしまうあの現象。。。

アドラー的には、その関係を終わらせるための準備としてその材料を探し回っていると考える。相手が変わったわけではなくて、自分の目的が変わっただけ。自分の目的一つで、相手がよく見えたり悪く見えたりするもの。

 

アドラー心理学では、様々な口実を設けて人生のタスクを回避しようとすることを「人生の嘘」という。

  • 人生の嘘にすがってしまうのはただただ勇気がないから。善悪や道徳などは関係ない。

 

途中だけどまとめと個人的な解釈を少し

要約を書こうと思ったら要約にならなかった。。。目から鱗な主張が多くて書き出してたら膨大な量になってしまった。続きはもっとポイントを絞ってまとめようかな。

 

僕なりにこの本の解釈をしてみたら、行動を起こす言い訳をくれる本だという結論にたどり着いた。「きっかけ」ではなく「言い訳」というネガティブな言葉を使った理由は、ある種盲目的に行動を起こす側面もあるのかなと思ったからである。この本を読まなくても行動でいる人はおそらくいてそういう人たちには必要ない本だと思う、というか別の本なり考え方をうまく落とし込んでここに書いてあることができているのかもしれない。

この本は今まで行動を起こしたくても起こせなかった人に向けて、行動を起こして良いよ、そのための言い訳を用意しておいてあげるからというメッセージを送っているような優しい雰囲気がした。

もしかしたら間違っているかもしれないが、アドラー心理学で一歩踏み出す勇気を持てと言ってるから(中身をどれだけ理解しているかはともかく)僕は行動することにしたと考えて行動をする人もいるだろう。アドラー心理学では過去の行動は今の行動に何も関係ないのだから、今自分のライフスタイルを変えて〇〇することに決めたという人もいるだろう。それを”勇気”と呼ぶのかもしれないが、”言い訳”と捉えてもそこまで違和感ないな、と感じたところで一旦筆を置きます。