本、絵画、映画と戯れる日々を

本や映画など何かしら作品の感想を書いていきます。

神戸旅行

三連休に神戸を中心に京都、大阪と巡ってきた。その感想を少しだけかく。

大体はメモ帳に書いたので、さらっと特に書いておきたいことを書く。

この旅行の一番の目的は古賀陽子さんの絵を見てくることだった。やはり作品を直に見るのは、画面を通して見るのとは違う。ギャラリーの雰囲気や、今回は実際に古賀さんもいたので、そういった事も含めて作品を鑑賞できるのは貴重な機会だ。やはり、宣伝にも使われていた『水のニンフ』が良かった。『光』もすごい良かった。和服を着た女性のモデルも優しい感じや黄昏ている感じが素敵だった。

綺麗な表情の裏によくわからないけれど何か感情が隠れているような気がしてつい見入ってしまう。表情を描くのって難しいと思うけど、その上で鑑賞者に絵の中の人が何を考えているのか考えさせるような表情を描くというのは、どんなに大変なんだろうか。古賀さんと少しお話しする時間があったのだが、すごい気さくな方だなと感じて、絵を描いている時はきっとまた違った表情をしているのだろうなと考えてみたり。

また個展があったら行きたいけど、交通費がかなりかかるのでなかなか関西までは行けなそうだ。。。お金を稼ぐしかないな。そうすると就職になってしまうのだが、まさかこれを理由に就職するわけにもいかないし、研究者になってかつお金を稼げるという環境が降ってこないものだろうか。それは冗談として、一番の目的が果たせて良かった。

 

次の目的は、京都のアサヒビール大山崎山荘美術館に行くことだった。ツイッターで見かけて、良さそうな場所!と思い、今回の旅行で行くことにした。想像通り良い場所だった。しかも、ちょうど紅葉真っ盛りで、秋に行くとしたらベストタイミングだったと思う。美術館とはいえ、いわゆるお屋敷なのでお金持ちが自分の好みに合わせて造ったはずで、絵画があるのも一種のステータスになっているのだろう。モネやルノワールピカソの絵画があった。西洋美術が好きな人だったのだなと想像できた。絵画の他にも、焼き物などいわゆるアンティークなものが展示されていた。ベランダからの眺めも良く、庭園には池があり、鯉がいて、お金持ちの力を思い知った。このお屋敷みたいに時間を経て美術館になるという意味では、非常に良いお金の使い道であるかもしれない。駅から歩いていけるので、道中の気分の高まりを感じながら美術館に向かうとより楽しめると個人的には思う。ただ坂道があるので歩くのが大変な方などはバスが出ているのでバスを利用すると良いだろう。

 

あとは、いつもの通り美術館を巡った。大阪でエッシャー展、東京でルノワール展とムンク展に行った。長々と書くのも大変なので、行ったということだけ書いておこう。

そうそう、あと神戸で異人館通りに行って、5つくらいの建物とその中を見てきた。ここで初めてプリザーブドフラワーというものの存在を認識した。咲いている花に特殊な加工をして枯れないようにして(イメージとしては虫の標本に近いかな?)、装飾品を作るというものだった。たまたまそのプリザーブドフラワーのコンテストが開催されていて、投票できるらしいので投票してきた。世の中には私の知らないコンテストがたくさんあるんだろうなと感じた。もちろん、作品は綺麗だった。部屋に入って、奥の左から二番目の作品が良かった。こんなことを書いても思い出せないだろうが今ですら思い出せない、、、(撮った写真を見ろという話です)

他にも絵画があったり、いろんな装飾品やら骨董品やらが展示されていたけれど、いろんなものを見すぎてよく覚えていない。美術館なども同じだが、いろんな作品を見て説明文を読んでいるのだが、情報量が多くて頭に入らない。これが年をとったということなのかもしれない。悲しいものだ。

 

そんな感じだろうか。

日記を書こうと思ってもなかなか書かないので、今日は運が悪く時間を持て余していたので日記を書いた。

10/16

今日は比較的勉強の時間が取れた。

ただ、英語を読むスピードがめちゃくちゃ遅かったので、改善しなければ。

点群と分子振動の関係が少しわかってきた。計算がいちいち大変だけど、一つひとつ確認していくうちに何となくどうすればいいのかがわかってきた気がする。

最近、寒くなってきたので、上着や手袋等を使わないとだな。朝慌ててると忘れるので夜のうちに準備しておこう。

ポケモンジラーチの映画の主題歌を聞いているけど、すごいかっこいい歌だ。壮大な感じを聞いていると自然とやる気が出てくる。

なんてことない1日だった。けれど、大切な1日であるはずなんだ。その大切さは今はわからない。でも、将来の自分があの時の自分を思い出してその時間がどれだけ大切なものかを噛みしめているのは想像できる。それでもやれることはやったと言えるか、何もやらなかったという後悔を背負うか、それは今の自分が決める。

明日の自分に責任を持つ

最近の様子を日記にまとめる

最近の出来事といってもそんなに書くことはないが、何気無いところに思い出があるはずなので、書き留めておきたい。どうせ忘れてしまうので、その前に書いておいて将来こんなこともあったなぁと思い出したいなーと。

 

今日もよろしくお願いします!まずはベタな質問ですが最近嬉しかったことはありますか?

最近嬉しかったことは、、、う〜んあまり浮かんでこないですね。きっと嬉しいことを探していれば、小さな嬉しい出来事があると思うんですけどね。

あっそうだ。嬉しいことと言えるかわからないですけど、大学のキャンパスライフ支援センターみたいなところがあって、そこでお話を聞いてもらえたのが嬉しかったですね!ただ、閉館時間を1時間超オーバーしてしまって申し訳なさすぎました。次からは、何か相談するときはちゃんとあらかじめ時間を予約することにします。。。

趣味の話もしましたが、将来のこと、特に近い将来でいうと進学か就職かの相談にも乗ってくださって大変スッキリしました。

こういう施設の存在は研究生活を送る上で心の支えになります。私にとってはですけどね。

 

嬉しかったことって案外浮かんでこないものかもしれないですね〜。探してみるといいかもしれませんね!

そうしてみます。

 

さて、次に行きましょうか。最近興味を持ったこととかってありますか?趣味関係でもいいし、勉強関係でもいいし、その他何でもあれば挙げてください。

興味を持ったこと。。。

改めて振り返ってみると、何かに興味を持つきっかけはTwitterからってことがありますね。特に読書関係はそんな気がします。美術関係も時々。

今は近いうちにロシア絵画を見てみたいです。どこかでロシアの絵画展をやっているらしくてそういえばロシアの絵画は全く知らんなーとハッとしまして。今回やってる絵画展に行けるかは現時点で計画を立てていなくて、立てる予定もないので、また今度の機会にしようと思います。その代わり、本を読んで知識を仕入れておきたいです。

 

ロシア絵画ですか〜素敵な絵が見つかったら教えてくださいね

はい、待っててください。半年後になるかもしれませんけど笑。気長に待っててください笑

 

あとは、何を聞こうかな(ネタ切れとはいえない)。勉強の方はどうですか?

前期発表が終わって純粋に勉強できる時間が作れるようになって、楽しい時間を過ごしています。大変ではありますけど、やりたい(やらないといけない)勉強がたくさんあるので、勢いのままに突っ走って行きます!無理はしないけど。

 

楽しく勉強できてるんですね。それは私も嬉しいです!ぜひ、応援しています。

それでは、今回は終わりにしましょう。お疲れ様でした〜

 

話し手:自分

聞き手:もう一人の自分

手紙を書いたら帰ってきた

本日もよろしくお願いします!

 

どうぞ、よろしく。にじさんじ沼にはまってしまったというような記事を以前書いた。リンクを貼るほどの内容でもないのだがせっかくなので貼らせてほしい... 

aidenn.hatenablog.com

 今回はそれに関連する話でもあるのでにじさんじの紹介も改めてしておこう。バーチャルライバーVtuberの活動はあれから急激に変化している部分もあるので書き留めておく意味もあるだろう。

にじさんじ

主に動画サイトではバーチャルな存在として活動する人、企業が増えており、その勢いはますます加速している。動画サイトどころか、NHKには、Vtuber界の親分、キズナアイさんが出演するほど影響力をもつまでになっている。

 

色々なグループがあるが、その中で最も勢いのある集団がにじさんじだ。

にじさんじは大きく分けて、一期生、 二期生、SEED’s(この中でも一応一期生、二期生と別れている)、ゲーマーズによって構成されている。

多分、全部で52人いるらしい(2018/10/6時点)。SEED'sがなんと32人もいるようだ!以前記事を書いていた時はそんなにいなかったのにいつの間にこんな増えていたんだ。。。

以前は「これ以上増えたら全員を追いきれない!」というコメントを見かけた。しかし、もはや新しいライバーがデビューしてもそのようなコメントを見かけることはない。配信する側は、自分の好きなライバーを見つけてその人を応援してほしいというスタンスのようなので、ある程度その思惑通りにことが進んでいるのだろう。

 

そうそうAbemaTVでレギュラー番組を持つことが決まったそうな。バーチャルタレントがテレビによっていく流れと捉えて良いのか?それだけだと、別にバーチャルでなくても、、、と思うところもあるが。それでも、活躍の幅が決まるのは嬉しいことだ!

 

そろそろ前置きは終わりにしません?今日は手紙を書いた話だそうですが、、、

申し訳ない、前置きが長くなってしまった。

今日は、そのにじさんじのとあるライバーに手紙を書いたというのがメインの話だ。今までの人生でファンとして手紙を書いたのは初めてで、どんなテンションで書いたらいいかも分からず、あとで下書きを見返してみると、うーんいまいちだなぁという文章だった。。。なんとも恥ずかしい。ほろ苦い手紙デビューになってしまった。

 

手紙を出したきっかけは?

ライバーの絵を描いている人を結構見かけるが、私は今から絵を描きたいとは思っていなくて、むしろ手紙を書いてみたいという気持ちの方が強かった。それは、『恋文の技術』の影響が強い。森見登美彦さんが書いた全文が手紙の文章という形で構成されている本だ。現代はSNSやメールなどで連絡を取り合うことがほとんど全てで手紙を書くということは日常生活においてほとんどない。それだからか、手紙を書いてみたいなーと思うのだ。手紙を使う目的は、業務連絡などと違って、自分の気持ちを相手に伝えることになるだろうか。手紙は自分で文字を書くから、雑に書いたのか丁寧に書いたのかわかるし、直接連絡を取っているわけでもないので、相手の気持ちを想像して楽しむ余裕もある。相手の気持ちを想像して読むという意味では、本を読むのに近い感覚だろう。

 

 

失敗を次に活かして、、、?

そうだな。

最初から上手く書ける人ばかりでないはずだ。経験を重ねて相手が読んでいて楽しくなるような手紙をかけるようになりたい。(ということは、これからもたくさん出すのか、私よ?)

 

題名から察するに手紙が帰ってきたんですよね?

その通り。手紙を出して、いつ帰ってくるかなーと待ちわびていると、思っていたよりも早かった!

といっても1ヶ月くらいだろうか。忙しい中手紙を書く時間を思うとかなり早いと思う。(ありがとうございます)

あっそうそう。返信が返ってくるかは多分ライバーによるだろう。忙しいであろう時間の合間?に手紙を書いてくださって本当に感謝感激なんとかだ!

応援している人に手紙を送って、それに対して返信がくるというのがこれほど嬉しいものだとは思わなかった。言葉にすれば題名の通り、それだけでもっと応援していこうと思った、ものすごい単純な人間がここにいる笑

そういうものなんだなー

それは嬉しいですね!

 

最後に一言どうぞ

嬉しかった!こういう時って繰り返し読むものなんだな笑

もらった手紙は大事に保管しておきます。

 

インタビュー

語り手:自分

聞き手:もう一人の自分

美術館巡り

4年の前期発表がもうすぐと迫る中、どうしても外せないなぁと思って、東京と横浜へ行ってきた。一人で旅行は気軽でいいけど、感想を話す相手がいないというデメリットもある。どっちも良さがあり、欠点もあり。でも一人で自由に出かけるっていつでもできるわけではないから、できるうちに旅行すればいいんじゃないかなと今の自分は思う。

今回は、ミケランジェロ展、世界を変えた書物展、モネ〜それからの100年〜、カールラーション展、イグノーベル賞の世界展、計5つの展覧会を回ってきました。

いやー、疲れた。荷物がね、もっとコンパクトにする努力をするべき。務めてそうするべき。なるべくコンパクトなキャリーバッグにした方が絶対良い。そう出ないと荷物が重くてトレーニングしてるみたいになっちゃう笑。それに疲れてると純粋に全力で楽しめなくなっちゃうからね。全力で楽しむの大事。自分の好きなことを語れる人間が強いし、人を惹きつける。

 

 

 

さてさて、まずはミケランジェロ展の感想。

弓を引くクピドの像があって、「あっ、翼がはえてる〜!」と思って、見てみたら意外と厚くて、重量感があるように見えた。翼って薄いイメージがあったけど、どうなんだろう。薄い脆くてすぐに壊れてしまうから仕方なくあれほどの暑さにしたのか。それとも、美的にあれくらい厚い方が良いと思っていたのか。翼って重くても飛べるのかな??天使だから「実際」という話ではないけど、ちょっと翼を持つ生き物が自身の重さとどう向き合って生きているのか気になった。気になっただけで終わるか、もう一歩踏み込んでみるかは、気持ちの問題。

実際問題、翼持った人の姿を表現するのは難しいことだと思った。第一、人間は翼を持たないから、リアリティがない。そこに翼があっても、単なる飾りに見えてしまって、いかにも飛べます!みたいな像を作るのは難しいかもなー。でも、科学的に分析して、こういう形で、これくらいの重さで、...とか考えると、いかにも飛べそうな翼を持った人間の姿が再現できるのではないかと思う。既に誰かやってる人いるかな??

それで、知ってる人にとっては基本中の基本なのかもしれないけど、古代ギリシャの肖像は、個性的な形よりも普遍的な理想像を目指していたらしい。でも、そこに展示されていた作品を見る限り、理想というのは、自分たちの世界における理想像である気がする。でも、それって当たり前のことか。理想の顔も結局西洋人の顔をしていて、日本人のような顔立ちをしたものはないし、そんなの理想でないというのであれば問題ないが、そこまで想像が及ばなかったとなると、やはり考えるだけでは限界があるということになりそうだ。実物がそこに存在するということがいかに強烈なことか。印象に残ることか。そういうことを物語っている気がした。自分たちの周りでは、こういう形が理想だよね。という雰囲気がする。遺伝子的な要素?も含めて、「自分の」美的感覚に基づくしかないのだろうなぁ。遠い世界にいるあの人は何を美しいと思うだろうかは、想像しようとしてもわからない。分かろうとしても、それは直接会って、その人からあれは美しい。なぜなら・・・・だからだ、という話を聞くしかないかもな。

こんなこと書いてるけど、何も知らない上で色々書いてる。勉強のしがいがあるなぁ笑。何も知らない状態で鑑賞できるのって、知った後には2度とできないのでオススメ。一度見たアニメや映画を、記憶を消去してまっさらな状態でもう一度見直すことができないのと一緒。

知らない状態だからこそ感じるものがある。例え、それは勉強してないから、知識が不足しているからということでも、知らないから感じることってあると思うし、知らなかったら後で勉強し直して、その後でまたみれば良い話。

なんで、芸術って美しさを求めるのかなぁ、って思った。生存戦略に必要なのかな?

彫刻の何が美しいかって考えたときに、筋肉などをどう表現するかということもありそうだけど、本質はどんな姿が美しく見えるかという点にある感じがした。足の位置はこうで、腕はこうポーズをとって、顔はこの角度で・・・などだ。直立じゃあダメかなと考えたけど、それは人間味がないのかな。「美」っていう感じがしないかもなぁとは思った。

ポーズとはちょっと違うけど、姿勢って大事だなと感じた。展覧会で展示されるほどのテーマになっているのだから、姿勢一つで人間の魅力も変わるはずだ!これは本当にそう思っている。自分の姿勢は、振り返って見ると、「よく猫背になってるなぁ」ときにすることが多い。なら直せよという話だけど、それをより強く思った。

姿勢一つで人生が変わる!

大げさかなぁ。大げさではない気もするけど。

 

 

 

そうそう、雨が降ってたのに歩くのに苦労するくらい人が溢れていて人混みが苦手な私には少し辛かった。なんで雨なのに人があんなにいたのだろう。しかも金曜日だったのに。開催期間もわずかっていうタイミングだったから多くなってしまったのかもな。あlあ、残念。いや、美術館的には雨の日も繁盛していて嬉しいことか。なら問題なしか。

 

 

 

次は、世界を変えた書物展。

これは正直戸惑った。なぜなら、想像以上に女性がいたからだ。男女で半々くらいだっただろうか?もちろん、いることが悪いとか、そういうことではなくて、物理学科で勉強している私から考えると、そこにいる女子の比率の高さに少々驚きを隠せなかった。だって、マクスウェルの原著を見て喜ぶ要素がどこにあるというのだ!私的には、おー、あのマクスウェルの原著かどれどれ、いや読めないけど笑。みたいな感覚だけれども。こんなことを言ったらマクスウェルにも失礼になってしまうか。オイラーさんの書いた本の原著や、湯川さんの書いた何かの原著などもあった。どうしても見たいという感情も湧き上がらなかったので、さらっと見る程度だったが、まぁそんなもんだろう。見てもよくわからないし。

だが、みなさんが思い思いに原著を覗き込んでいる様子を見るのは非常に面白かった。やはり、原著という要素が人を惹きつけるのだろうか?確かにそれは価値のありそうなものだし、史料として貴重なものでもある。

少し気がかりだったのは、世界を変えた書物に関して、比較的最近(1990以降くらい?)は物理学がその割合を減らしているかな?と感じたことだ。20世紀は相対性理論に、量子力学宇宙論など物理学の枠に収まらないテーマがいくつかあり栄えたが、最近は専門的すぎてなのか、はたまた細分化が進んでなのか、物理学の枠を超えるようなテーマが出てこない気がする。現に私が勉強していることも一般の人に説明するのは無理だ。何やってるのと聞かれても答えられない。正しく伝えることは不可能だ。自分でさえ、これが世の中のこういうところで役に立って・・・などとは言えない。ただ、面白いんだよ、と。そういうしかない。

 

 

 

1日目の最後は横浜美術館だ!建物からして、The 美術館 という雰囲気がガンガンしていた。どこか外国の美術館を真似たんじゃないかなー、あれは。

日本人は印象派が好きな人が多いらしい。私も御多分に洩れず印象派が好きだ。良いよね、なんかさ、光をどう感じるかって考えるとよく分かんないもんね。それを絵で表現しているなんて、ほんと私にはできることじゃないよ。

モネの作品以外にもたくさん作品があり、発想が面白い作品もいくつかあったので楽しかった!アクションペインティングという技法があるらしくて、あの、ただ乱雑に絵の具を殴りつけたような感じのあれ。そういうものを見ると何を描きたいのあなたは。もうあなたが何を考えているか私は全くわからない!って思ってた。今までは。でも今回で少しだけわかった気がした。多分、描きたい対象があるんじゃなくて、色そのものを楽しんでいるんじゃないかと。ここにこの色を使って、こんな感じに塗りたくって、ほら良い感じになったじゃん!って受け取ることにした。また知識が増えたら味方が変わっていくかもだけど、それも楽しみだ。

少し前に本で読んだので知っているのだけど、モネは連作をいくつも製作している。同じ場所でも時間や天候で全く違った景色がそこに広がっている、ということがモネの画家魂に火をつけた。

そんなことも頭にありながらある作品を見ていると、アリから見たワインボトルみたいな絵がありました。そこで私は思った。もしかしたら、同じ時間、同じ天候でも見る生き物によってそこは全く違う景色になっているんじゃないかと。まぁ、そりゃあ当たり前だ。でも、モネの連作はモネから見た風景が描かれている。これをアリから見たら、木の枝にとまる鳥から見たらと思うと想像が広がる私なのでした。しかも、鳥は4つの色を認識できるのだ(私たち人間は3つの色を認識できる)。鳥にはどんな風景が広がるのか、知りたいなー。何か方法はないかなー。

写真、動画を使った作品もいくつかあった。最近では、美術館で水面の揺らぐ様子を鑑賞するようになったのか、と少し複雑な気持ちだ。確かに直接その場に行かずとも水面の様子を見ることができる世の中になったというのは便利だと思う反面、わざわざ足を運んで水面を見ることがなくなったということでもあるのだろう。美術館でその水面の動画作品を見て、最近水面をじっくり、のんびり見ることもなくなったなーと黄昏ていた。私と同じような人も結構多いんじゃないかなー。忙しいんだね、みんな。でも、休日にのんびり水面を眺めるなんて日もあってもいいな。というか、それくらいの気持ちの余裕が欲しいな。

金網を使って空気に色をつけたいという作品や、モネの作品を引用した作品など美術家の発想や努力ってすごいなーと思った。それで食べていくとなると相当な覚悟がないとやっていけないことだと思うし。

 

 

 

2日目の最初はカールラーション展。スウェーデンの美術界を代表する一人だ。家族をテーマにした作品が残っている。そうでないものもあるが、やはり家族をテーマにした作品が印象に残った。すごい幸せそうだった。「明日はクリスマス・イヴ」という作品の子どもたちがすごい可愛かった。妻も元々画家で、カールと結婚してからは、家のインテリアのデザインをしたり、装飾をしたりというところで力を発揮したそうだ。こう、思い出を形にできるってすごい。

スウェーデンからパリに留学支援されるほどの実力の持ち主だった。やはり、優秀な人は、昔から優秀なのだな。印象派や浮世絵の影響を受けているらしく、今回の作品展も日本とスウェーデンの外交150周年の記念で開催されたもののようだ。

水彩画に木炭画にすごい人ってなんでもできるんだなと感心してしまう。絵を見ていると幸せな家族だったんだなーと感じるが、やはりそれは思い出が絵など記録として残っていることも大きく影響していると思う。もちろん文章でも良いだろう。具体的なイベントがあればなおのこと良い。そうすると、なんてことない日常が、かけがえのない場面に生まれ変わる気がする。生まれ変わるというか、本来持っていた価値が浮き上がってくるというか。

日本の紋章のデザインを取り入れたテーブルクロスは洗練されきっていなかったけど、手作り感があって逆によかったかも。そういえば、挿絵を作るという職業もあるんだなと再認識。もちろん今でも小説の表紙に綺麗なイラストが描かれていることもあるので、知らなかったわけではないのだけど。そういうところにも意識を向けて見たいなぁと。それで、自分の好きな人を見つけたいなぁと。

 

 

 

最後は、イグノーベル賞の世界展。こちらも見どころ満載。めっちゃ楽しかった。ただ、誰か友達という人と一緒にこれたらあーじゃない、こーじゃないと話ができて楽しかっただろうなぁーとも思ってしまった。

イグノーベル賞を見て感じたのは、この分野は生物系が強いなということだ。それは身近で面白い話題がたくさんあることによると思う。物理や数額の難しい話題はもちろんノーベル賞でやってくださいってわけだけど。物性物理のこの物質でこういう性質が見つかりました!なんて言ってもだから何?となるわけで。。。だったら、スターウォーズを見るとバッタは興奮するのか?というテーマの方が面白いでしょう??世界中の人がたまごっちを育てるのに費やした時間は、ピラミッドを作るのに費やした時間と比べて遜色ない、なんてくだらないけど、興味深い。そこからわかることがこの先のブーム作りにいかせる可能性もあるかもしれない。(適当)

あとは、人間や生き物の体に関する話題が結構多かったなぁ。

 

 

最後に、今回はいい美術館巡りになったなーと思う。こんなに考えることができたし、そうそう、パン屋さんも巡って、HOKUOというパン屋さんを見つけた。新宿の東口を出て建物沿いに進んだどこかにあった。安いし美味しいし今回巡ったパン屋さんで一番良いお店だったかな。新宿でのパン屋さんは行きつけが見つかってよかった。困ったらここのパン屋さんに行こう。BOUL'ANGE 新宿サザンテラス店 (ブール アンジュ)というお店もクロワッサンの生地が美味しかった。

失敗もあって、ズボンのポケットにカードを入れてはいけないことを学んだ。

tips的な話だが、だいたいの美術館ではキャリーバッグを預かってくれるが、東京ドームシティの中のGallery AaMoは預かってくれる場所がないので、ロッカー代700円を払う必要があった。残念。ただ、思ったより預かってくれる美術館が多いのかもなということはわかったので収穫。

上野から横浜、また横浜から新宿は30分ちょいくらいかかるんだなというのも実感できた。遠くはないけど、すぐそこという感じでもない。(当たり前)

 

さて終わりにしよう。